【令和7年2月12日号】コラム

転職活動中の時間管理

転職活動中の時間管理ってどうやったらいいの？

仕事を続けながらの方や、家庭の事情で忙しい方にとっての転職活動は時間管理が重要です。限られた時間を有効活用するためにもポイントを押さえておきましょう。

1-1 全体を把握する

はじめに、転職活動の全体像を把握しましょう。
転職活動は大きく分けて以下のステップで構成されています。

・求人情報収集
・企業応募
・書類選考
・面接
・内定
・退職準備や引き継ぎ

各ステップにどれだけの時間をかけるべきかざっくり決めておくことが大切です。
転職活動開始から内定までの期間は6ヶ月程度と言われています。
もちろん、人によって使える時間は様々なので、もっと早い方もいればさらに長くなってしまう方もいるでしょう。とはいえこの目安を理解していれば、転職活動の戦略も立てやすくなります。

いつまでに転職するか決めておくとそこから逆算できるので、まずは目標を定めましょう。

2-2 時間管理ツールを活用する

スケジュール管理には手帳やアプリを利用すると便利です。
紙の手帳は時間管理以外に、目標設定やメモ帳代わりにも使えるのがメリットと言えます。
一方でアプリは応募した企業や面接日程、締め切りなどを一元管理でき、通知機能付きなら見落としを防げます。
また、メールから予定や場所などをコピーして貼り付けられるので、時間が短縮でき書き漏れもなくなるでしょう。
予定を変更する場合も手軽に修正できるというメリットがあります。

自分が使いやすいツールを見つけて活用しましょう。

2-3 時間管理のポイント

忙しい方にとっての転職活動は限られた時間を有効に使うことが必須です。
そのためにはどうしたらいいのか、ポイントを以下の3つにまとめました。

①優先事項を決める
②スキマ時間を最大限に活用する
③余裕をもった計画を立てる
ひとつずつ解説していきます。

①優先順位を決める
働きながらの転職活動は時間がありません。
全てを一度に進めようとすると、手が回らなくなります。
仕事中は仕事に集中し、転職活動を進めるときは転職活動に集中するというように切り替えていきましょう。限りある時間の中で自己分析、応募書類の作成、面接対策など、今どのタスクに集中すべきかを優先順位で決めることが重要です。

②スキマ時間を最大限活用する
休みの日以外にも確保できる時間があるはずです。
スキマ時間を最大限に活用しましょう。
電車で通勤されている方はその時間を使って応募先の候補を見つけたり、企業のリサーチをしたりしてみてはいかがでしょうか？出勤前や通勤中、昼休み、仕事を終えて帰ってきてからの時間など、まずは5分から時間を捻出してみましょう。
これらの時間を活用できれば、無理なく効率的に転職活動を進めることに繋がります。

③余裕をもった計画を立てる
時間がないとはいえスケジュールがタイトすぎると、心の余裕がなくなり転職活動に集中できなくなります。無理のない範囲で計画を立てることが大切です。
1週間のうち1日は「調整日」として設定し、進捗が遅れたタスクを取り戻す日をあらかじめ作っておきましょう。
また、企業側の都合で面接日程が急に変更になることもあります。予期せぬ変更に柔軟に対応できるように、常にスケジュールに余裕をもたせておくことが重要です。
また予定を立てるうえで注意してほしいのが、第一志望と第二志望の会社の最終面接は近い日程になるようにすることです。
もし第二志望の会社から内定が出て、第一志望の会社の最終面接が1ヶ月後だったとすると、結果が出るまで待ってもらえない可能性があります。
日程については可能な範囲で調整して、同時に進めるようにしましょう。

転職活動中におすすめ！ストレスケア法3選

転職活動は精神的にも体力的にも消耗するため、日頃からストレスを溜めないようにすることが大切です。上手に気分転換して自分の負担を和らげましょう。
ここからは転職活動中のストレスケア方法を3つ紹介します。

2-1 思いっきり休む
転職活動で少しでも疲れを感じたら、思い切って休む時間を設けてみましょう。
具体的には以下のような方法があります。

①完全に転職活動から離れる日を設ける
「今日は転職活動のことは考えない」と決めて、一時的に転職活動から離れるのがおすすめです。
難しいかもしれませんが、心と体を休ませた方が次の日からまた気力が湧いてきますよ。

②湯船にゆっくり浸かる
温かいお湯に浸かることで血行が促進され、浮力や水圧によるマッサージ効果で疲労の回復が早まります。

③十分な睡眠をとる
睡眠不足は集中力の低下を招きます。
しっかりと睡眠をとり、ベストな状態で転職活動に臨みましょう。
もし転職活動自体が辛くなってしまった場合、一時的に休むことも考えましょう。
リフレッシュしてから再開することで、新しい可能性や改善すべき点が見つかることもあります。
焦らず、自分のペースで取り組むことが大切です。

2-2 家族や友達と話す

話すことで悩み事そのものは解決しなくても、誰かに話すだけで疲れや不安が軽減するケースもあります。また、転職を経験した人から体験談を聞くことで、解決策やストレス発散のヒントが掴めることもあります。
一人で悩みを抱え込まず、信頼できる周囲の人に頼りましょう。
他人には言いにくいという方は紙に書き出すのもおすすめですよ。

2-3 体を動かす

軽い運動やストレッチを取り入れて、リフレッシュを図りましょう。
座っての作業が多いと血行が悪くなって肩凝りや腰痛などを引き起こします。
また、体を動かすことによってすっきりとした気分になり、心身ともにリフレッシュして新たな気持ちで転職活動に取り組めるでしょう。

2-4 ストレスケアのポイント

ストレスケアの方法を紹介してきましたが、自分の心と体のバランスを保つためには好きなことをするのが一番です。
転職活動中で時間がないからと我慢していることを思い切ってやってみましょう。
趣味に没頭したり甘いものを食べたりと、そういう時間を取ることでメリハリが出て、転職活動を頑張ろうという気持ちも湧いてきます。
人によって何をすればストレス発散になるかは様々です。
無理せず自分のペースで取り組めるよう、いろいろ試して自分に合う方法を見つけましょう。

3　まとめ

転職活動は時間がない中で成果を出さなければいけませんし、精神的・体力的に負担が大きくとても大変です。

・スケジュール管理を徹底し、自分のペースで進める
・疲れたと感じたら無理せず休む

これらを意識して、理想のキャリアに向けて転職活動を進めていきましょう。
最後に、不採用通知はあなた自身の否定ではありません。 自分には合わなかっただけと捉え、自信をもって転職活動を続けてくださいね。