【令和7年12月22日号】コラム

年末年始にやっておきたい転職準備5選

年末年始にやっておきたい転職準備5選

年末年始の1週間でできる転職準備のためのロードマップを紹介します。

1-1【Day1〜2】職務経歴書の更新

転職活動の第一歩は、職務経歴書のブラッシュアップです。

年末年始の最初の2日間を使って、内容と見せ方を集中的に見直しましょう。

①最新情報を反映する

直近のプロジェクトや成果、取得した資格などを追加します。

例えば

「売上を前年比120％に伸ばした」

「新規顧客を〇件獲得した」

といった数字で示せる実績は、採用担当者の目を引きやすいポイントです。

また、資格は有効期限が切れていないか必ず確認しましょう。

②読みやすい構成に整える

長文になりがちな経歴は、箇条書きや見出しを活用して整理しましょう。

採用担当者は短時間で多くの書類を目にするため、見やすさは大きな評価ポイントになります。

③応募先に合わせたアピールを準備する

職務経歴書は一度作って終わりではなく、応募する業界や職種に合わせて強調ポイントを変えることが重要です。

年末年始の時間を使って汎用版と業界別アレンジ版を用意しておくと、年明けの応募がスムーズになりますよ。

1-2 【Day3】自己PRの見直し

転職活動において、応募書類と並んで重要なのが自己PRです。

採用担当者は「この人を採用したらどんな価値をもたらしてくれるのか」を知りたいと考えています。

そこで3日目は、自分の強みを整理し自己PRをブラッシュアップする日に充てましょう。

①自己分析で強みを明確化

まずこれまでのキャリアを振り返り、成果を出せた場面や周囲から評価された経験を書き出します。

次に、自分の強みを

・スキル

・仕事の取り組み方

・価値観

という3つの視点から整理してみましょう。

その強みがなぜ発揮できたのかを掘り下げることで、単なる自己評価にとどまらず、説得力のあるエピソードとしてまとめることができます。

②企業目線でアピールを調整

自己PRは企業にどう貢献できるかを示すことが大切です。

応募先の業界や職種に合わせて、強みの見せ方を調整しましょう。

例えば営業職なら数字で成果を示す力、企画職ならアイデアを形にする力といったように、企業が求める人物像に沿った表現を意識します。

③書類と面接で一貫性を持たせる

履歴書・職務経歴書に記載した内容と自己PRが矛盾していると、信頼性が損なわれます。

書類と面接で同じストーリーを語れるように、一貫性を意識して整理しましょう。

書けたものは第三者に読んでもらい、客観的なフィードバックをもらうのがおすすめです。

自分では気づけなかった改善点を見つけることができ、より完成度の高い自己PRに仕上げられます。

1-3 【Day4】転職エージェントに登録

年末年始は一般公開求人が減る傾向にありますが、実際には転職エージェント経由で紹介される非公開求人の比重が高まる時期です。

転職エージェントを活用するメリットとしては

①非公開求人にアクセスできる

年末年始は公開されない優良求人が増えるため、エージェントを通じて効率的に情報収集が可能です。

②応募書類や面接のサポート

履歴書・職務経歴書の添削、面接対策など、専門的なアドバイスを受けられます。

③スケジュール調整がスムーズ

面接日程の調整や企業とのやり取りを代行してくれるため、働きながらでも転職活動を進めやすくなります。

④業界・企業の最新情報を得られる

採用動向や企業の内部事情など、自分だけでは収集しづらい情報を効率的に入手可能です。

複数のエージェントに登録し、求人やサポート体制を比較すると、より自分に合ったパートナーを見つけやすくなります。

年末年始の時間を活用して、プロの力を味方につけましょう。

1-4 【Day5】求人市場の動向チェック

転職活動を成功させるためには、業界全体の動きや企業の経営状況を把握することが欠かせません。

情報収集の具体的な方法としては

①求人サイトや企業の採用ページをチェック

転職サイトに掲載されない求人もあるため、企業公式HPやSNSを確認して最新情報をチェックしておきましょう。

②業界研究を行う

興味のある業界の動向や課題を調べ、自分のスキルがどのように貢献できるかを考えます。

③企業カルチャーを見極める

過去の離職率、社員インタビュー、口コミサイトなどを活用し、働き方や社風との相性を確認しましょう。

④OB・OG訪問やネットワークを活用

実際に働いている人の声を聞くことで、求人票だけでは分からないリアルな情報を得られます。

企業の公式サイト、SNS、IR情報、口コミなどを多角的にチェックし、業界・企業研究を深めましょう。

応募先の選定精度が高くなり、情報量が多いほど面接で説得力のある受け答えができるようになります。

1-5 【Day6〜7】面接準備・想定質問への回答練習

書類選考を突破しても、面接で自分の強みやキャリアビジョンを適切に伝えられなければ内定にはつながりません。

年末年始の最後の2日間を使って、徹底的に準備を進めましょう。

①よく聞かれる質問を想定する

「自己紹介をお願いします」

「これまでのキャリアで最も成果を出した経験は？」

「転職を考えた理由は？」

「当社でどのように貢献できますか？」

「今後のキャリアビジョンは？」

これらは定番の質問です。

結論 → 根拠 → エピソードの順で整理し、事前に回答を準備しておきましょう。

②企業研究を踏まえた回答準備

面接では応募先企業をどれだけ理解しているかも評価対象になります。

企業が抱える課題や方向性を理解したうえで「自分がどう貢献できるか」を語れると、他候補者との差をつけられますよ。

面接準備を徹底しておけば、年明けの面接で準備不足を感じることなく、自分の強みを堂々と伝えられます。

年末年始に準備するメリット3選

・ゆっくり集中して準備できる

・年明けからスムーズに応募開始できる

・他候補者より一歩先に動ける

ひとつずつ見ていきましょう。

2-1 ゆっくり集中して準備できる

平日は仕事や残業で忙しく、職務経歴書の更新や面接対策を後回しにしがちです。

また、働きながら転職活動を進めると、面接日程が会議と重なったり、メール対応が遅れたりして、チャンスを逃すこともあります。

その点、年末年始は時間にも気持ちにも余裕があるため、落ち着いて準備を進められるのが大きなメリットです。

「本当にやりたい仕事は何か」「これまでの経験をどう活かすか」といった自己分析を丁寧に行えば、自己PRや志望動機の説得力がぐっと増します。

2-2 年明けからスムーズに応募開始できる

年末年始に転職準備を済ませておく最大のメリットは、新年からすぐに応募を始められることです。

1〜3月は求人が増える時期で、企業も「新しい人材を迎えたい」という意欲が高まります。

このタイミングで書類や自己PRが整っていれば、求人が公開された瞬間に応募でき、希望条件に合うポジションを逃しにくくなりますよ。

また、事前準備ができている人は企業から「すぐに動ける人材」と評価されやすく、選考の通過率も上がるでしょう。

2-3 他候補者より一歩先に動ける

12月は「年明けから始めよう」と考える人が多いため、求人への応募者数が少なくなる時期です。

その一方で、IT業界や外資系など即戦力を求める企業は年末でも安定して求人を出しており、普段は見かけない募集が出ることもあります。

このタイミングで応募できれば、ライバルが少ない分、選考を有利に進められる可能性が高まるでしょう。

また、書類選考で候補者が横並びになった場合でも、年末年始に素早く返信できる人は採用担当者の印象が良く、優先的に選考を進めてもらえることがあります。

まとめ

年末年始は転職準備を進める絶好のタイミングです。

特に1〜3月は求人が増えるため、準備を整えておくことでスムーズに応募を開始でき、ライバルより一歩先に動けるでしょう。

まずは職務経歴書の更新から始め、自己PRや志望動機を整理しておくことが次の行動の第一歩です。 新しい年を新しいキャリアで迎えるために、今から準備を始めてみてください。