【令和7年6月9日号】コラム

夏の転職を成功させる

今の職場でできる！キャリアアップ方法とは

キャリアアップといえば転職を考えがちですが、必ずしも転職が必要というわけではありません。

今の職場での可能性を探ることが重要です。

1-1 キャリアアップ方法

①役職の変更や部署異動

現在の職場でキャリアを積む最大の強みは、会社の事情に精通している点です。

そのため、スムーズな移行が可能で、転職と比べて環境の変化によるストレスが少なく、既存の人脈やノウハウを活かせるというメリットがあります。

ただし、今より上の役職を希望する場合、そのポジションに空きがなければ、成果を上げても昇進の機会は限られるでしょう。

また、あまり環境が変わらないため、新しい刺激を得にくいのもデメリットの一つです。

②経験を積む

同じ会社で働きながら経験を積むという方法もあります。

例えば

・社内のジョブローテーションや研修制度の活用

・上司に相談し必要なスキルや経験を把握

・社外の人と交流し客観的に自分を見つめ直す

この方法のメリットは、すでに業務の知見や経験があるため仕事を進めやすいこと、そしてこれまで築いてきた信頼関係を活かせる点です。

一方で、習得したスキルが社外でも通用する再現性のあるものかどうか判断が難しいことや、挑戦を避けて現状に満足してしまう可能性がある点はデメリットと言えるでしょう。

転職せずともキャリアアップはできます。

昇進や部署異動など現職でできる取り組みを検討し、自分の市場価値を高めることが重要です。

特に安定した企業に勤めている場合は、無理な転職をするより、現職でのキャリア構築を優先するのも選択肢の一つと言えます。

あなたにとってどうするのが一番いいか考えてみましょう。

1-2 キャリアアップを成功させるための3ステップ

キャリアアップは、ただ「こうなりたい」と思うだけでは実現できません。

成功させるためステップを3つにまとめました。

①目指す将来像を明確にする

キャリアアップを目指すうえで最も重要なのは、自分が将来どうなりたいかを明確に描くことです。

具体的な目標を設定すれば、必要なスキルや経験、成長への道筋が見えてきます。

役職や年収だけでなく、以下のような視点も大切です。

・社会にどのような価値を提供したいか

・どんなライフスタイルを送りたいか

今の延長線上にとらわれず、理想の未来を描き、行動することで実現の可能性が広がります。

たとえ目標達成が難しくても、その過程で得た経験やスキルは新たなキャリアの力となるでしょう。

②自己分析し現状を把握する

キャリアアップには、自分の強みや価値観を整理し、現状を正しく把握することが必要です。

理想に対して何ができて何が足りないのかを明確にすれば、具体的な行動を起こしやすくなります。

まずはこれまでの経験から得た自分の強みを見つけましょう。

得意なことに限らず

・他の人よりできること

・頼られていたこと

・褒められたこと

などもあなたの強みになります。

同時に弱みの分析も重要です。

・克服すべき課題を明確にする

・職務経験を「好き・嫌い」「得意・苦手」に分類し、適性を理解する

過去の業務での工夫や成果を振り返ることで、今後のキャリアの方向性が見えてきます。

まずは、経験やスキルを整理してみましょう。

③ギャップを埋めるための計画を立てる

理想のキャリアに近づくためには、現在の自分と将来像とのギャップを明確にし、それを計画的に埋めていくことが重要です。

以下のポイントを意識しましょう。

（1）無理のない計画を立てる

持続可能なペースで成長を目指すこと。

（2）戦略的なキャリアアップを意識する

スキル習得だけでなく、実務経験を積み成果を出すこと。

具体的な計画を立て、一歩ずつ着実に行動しながら理想の未来に近づきましょう。

今の職場でできる！スキルアップ方法とは

ここからは今の職場でできるスキルアップの具体的な方法について紹介します。

ぜひ実践して将来の選択肢の幅を広げてください。

2-1 スキルアップ方法

①ビジネス書や専門書を読む

必要な知識や成功者の思考を学び、仕事へのモチベーションを高められます。

また、新聞や動画配信サービスを活用すれば、業界の最新情報を効率よくインプット可能です。

インプットだけで終わらず、実務への活用を意識しましょう。

②セミナーやワークショップに参加する

セミナーやワークショップに参加すると、専門家から直接学び、独学では得にくい高度な知識を効率的に習得可能です。

特に、学習の継続が難しい人にとっては、勉強会や研修がモチベーション維持に役立ちます。

さらに、業界の最新情報を得たり、人脈を広げたりできる点も魅力です。

最近はオンライン講座も充実しており、時間や場所を問わず学習できる環境が整っています。

自治体の支援制度を活用すれば、費用を抑えながらスキルアップを進めることもできるでしょう。

③副業する

副業は収入を得ながらスキルを磨く有効な手段です。

近年、副業を解禁する企業が増え、初心者でもクラウドソーシングなどを活用して始めやすくなっています。

メリットとしては

・収入が増加する

・経営視点を学べる

・本業にも活かせる可能性がある

一方デメリットは

・時間管理が難しい

・プライベート時間が圧迫されやすい

・本業へ影響を及ぼすリスクがある

副業を検討する際は、企業の就業規則を確認し、適切な方法で取り組むことが重要です。

時間や労力を考慮しながら、無理なくキャリアアップに繋げる計画を立てましょう。

いろいろ試して、自分に合った方法を見つけてください。

2-2 モチベーションを維持するための3ポイント

スキルアップする方法を紹介してきましたが、ここからはそれを継続していくためのポイントを解説します。

①計画を立てる

スキルアップを継続するためには、目標を明確にし、計画的に取り組むことが重要です。

計画がないと学習が非効率になり、途中で挫折する可能性があります。

まずは現在の課題を把握し、一つずつ着実に取り組みましょう。

焦らず計画的に進めることで、確実にスキルアップを実現できます。

②たまに振り返る

計画や目標は固定的なものではないため、定期的な見直しが必要です。

自分の状況や環境、社会の変化に応じて、柔軟に調整しましょう。

経験を積むことで、当初描いていた理想の将来像が変わることもあります。

一度決めた目標に固執しすぎると、誤った方向へ進んでしまうかもしれません。

柔軟な姿勢をもち、変化に対応しながらスキルアップを目指しましょう。

③コストパフォーマンスを意識する

お金や時間には限りがあります。

高度なスキルを習得すれば市場価値を高められますが、費やしたコストに見合うリターンを得られなければ意味がありません。

例えば、難易度の高い資格を取得するのに何年もかけるよりも、早い段階で実務経験を積んだ方が効率的な場合もあります。

スキルアップを進める際は、将来の目標と照らし合わせながら、長期的な視点でコストパフォーマンスを考慮することが重要です。

まとめ

働き方が多様化する中、キャリアの選択肢も増え、主体的に選択できるようになってきました。

あなたにとって理想のキャリアとはなんなのか、まずは将来のビジョンを描くことから始めてみませんか。

そのうえで、具体的な行動計画を立て、必要なスキルを身につけていきましょう。

なりたい自分を意識することは、キャリアを充実させる第一歩です。