大型連休を使って転職の準備をしたい

もうすぐゴールデンウィークですね。
この大型連休を使って転職の準備をしたいと思っても
「何から始めればいいのか分からない」
「何かやり忘れていることがありそう…」
と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は転職準備を進める方法や自己分析のコツを紹介します。
具体的な自己分析のやり方についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職準備って何したらいいの?やることは3つ!
転職経験者の中には3ヶ月以内に転職できた方もいます。
しかしそれは情報収集や自己分析など、事前準備をしたからこそ短い期間で内定を獲得できたのです。
事前準備には主に
・自己分析
・情報収集
・スケジュール立案
の3つがあります。
特に仕事をしながら転職活動をする場合、事前準備が転職の成功を左右します。
一つひとつの準備を念入りに行いましょう。
1-1 自己分析
自己分析とは、自分自身を深く理解し、自分の強みや弱み、価値観、仕事に対する意欲を分析するプロセスです。
このプロセスを通じて得られる情報は、転職活動をスムーズに進め、理想の職場を見つけるための基盤となります。
社会人としてのこれまでの経験やスキルを棚卸しし、自分の得意分野や評価された仕事のエピソードを深掘りすることで、志望企業に対して具体的に自分を売り込む材料を整理できるでしょう。
自己分析があやふやなままでは、志望企業が定まらなかったり、転職後にミスマッチが生じたりする可能性があるので注意してください。
自己分析の進め方としては
①キャリアの棚卸し
…過去の職務経歴や成果を書き出し、自分の強みや弱みを把握する
②転職理由の明確化
…現職での不満を書き出し、転職によって解決すべき課題をポジティブな転職理由に変換する
③自社分析
…現職で改善したい点と維持したい良い点を整理し、次の職場の条件を明確化する
以上3つのステップがあります。
自己分析をすることで転職活動の方向性が明確になり、自分に合った企業選びや矛盾のない自己PRが可能となるでしょう。
1-2 情報収集
転職活動における情報収集では、求人情報の収集と志望企業の調査、これら2つを行う必要があります。
情報収集する際はいくつかの手段を掛け合わせると選択肢の幅を広げられるでしょう。
求人情報を収集するときは、自分の転職軸を基に転職サイトやハローワークを活用するのが一般的です。
また、公開されていない求人情報を得られる可能性があるため、転職エージェントの利用も検討してみてください。
複数の手段を組み合わせて情報収集し、自分に本当に合う企業を見極めることが大切です。
志望企業を調査する場合は、企業ホームページや採用情報を確認し、自分にマッチするポイントを探します。
口コミサイトは書き手の主観的な内容であることを踏まえつつ活用しましょう。
他にも転職フェアは企業の人事担当者と話せるので、リアルな情報を得られるのが魅力です。
これらの方法を組み合わせて情報収集することで、あなたの希望に沿った求人や企業を見つけられるでしょう。
1-3 スケジュール立案
転職活動を成功させるためには、スケジュールを立てることが重要です。
勢いや感情だけで転職先を決めることを防ぎ、より確実に転職成功を目指せます。
また目標を段階的に設定することで、モチベーションを維持しやすくなるのもメリットです。
スケジュールを立てるときは転職したい時期から逆算して、退職や面接のタイミングを設定します。
しかし、スケジュール通りに進まない場合もあるため、柔軟に調整できる計画を立てることが必要です。
現実的かつ無理のない転職スケジュールを作成して、着実に転職活動を進めましょう。
自己分析が転職成功の鍵!3つの方法を紹介
転職活動を始める際に自己分析は欠かせません。
そこでここからは3つのフレームワークを紹介します。
自己分析のフレームワークとは、自分自身を理解し、キャリアや人生の方向性を見つけるための方法論やアプローチのことです。
自己分析が難しいと感じている方でも、以下で紹介するフレームワークを用いれば効率的に自己分析を進められるのでぜひ試してみてください。
2-1 フレームワーク① SWOT分析
SWOT分析は企業の戦略策定に使用されるフレームワークですが、自己分析にも応用できます。
自分の強みや弱み、市場価値を具体的に把握し、転職活動の方向性を明確化することが可能です。
①Strengths(強み)
…自分の得意分野や成功体験
②Weaknesses(弱み)
…改善が必要な点や足りていない部分、苦手なこと
③Opportunities(機会)
…転職市場における挑戦やチャンス
④Threats(脅威)
…転職においてリスクとなり得る要因
この4つの視点で自分を客観的に分析することで、転職先での自分の価値や課題が見えてきます。
具体的な進め方としては
(1)自分の特性やスキルを5~10個程度書き出して、強みと弱みを明確化する
(2)応募しようとしている業界の特徴を書き出す
例…情報共有が重要、情報の更新が早いなど
(3)(2)で書き出した特徴に対して、それが自分にとって「機会」になるか「脅威」になるか分類する
例…情報の更新が早いという特徴も、常に成長したい人にとっては「機会」となる一方で、ついていけるか不安と感じる人にとっては「脅威」
(4)(3)で書き出した「機会」に対して強みを活かせるか、「脅威」を克服できるか確認する
以上4ステップです。
機会に対して自分の強みを活かせるか、脅威は対処できるかに注目してみましょう。
全て肯定できる場合、あなたはその業界に適性があると言えます。
SWOT分析を通じて自己分析を行うことで、転職後の方向性や目標が明確になり、強みを活かした転職活動が進められるようになりますよ。
2-2 フレームワーク②モチベーショングラフ
モチベーショングラフは、過去の経験や出来事を振り返り、自分のモチベーションが高まる要因や低下する要因を可視化する自己分析方法です。
この方法により、自分がやりがいを感じる瞬間や理想的な職場環境を明らかにできます。
具体的な進め方としては
(1)グラフの横軸を「時間軸」縦軸を「心の充実度」とする
(2)過去の経験の中から、意欲的に取り組んだことや心が大きく揺れ動いた瞬間、印象深い出来事などを書き出す
(3)(2)で書き出した過去の印象深い経験を時系列に沿って記載する
(4)書き込んだ出来事に対して、何がやりがいやモチベーションになっていたのかを自分自身に問いかけ書き出す
(5)各出来事における心の充実度を線で結び、グラフを作成する
(6)グラフの上下変化から価値観やモチベーションの要因を探る
以上6ステップです。
過去の経験を振り返る中で、自分にとってどのようなことにやりがいや喜びを感じたのか、どのようなことがつらかったのかを洗い出してみましょう。
例えば1人で黙々と作業するときよりも、チームで何かを成し遂げたときの方がモチベーションが高まった場合、チームワークを重視する仕事に適性があると言えます。
社会人経験の中であまり思い当たることがない場合は、学生時代まで遡って書き出すと良いでしょう。
モチベーショングラフは、自分の感情に基づいて整理することで、転職活動における方向性や目標が明確になります。
2-3 フレームワーク③マインドマップ
マインドマップは、キーワードから連想する言葉やイメージを書き出して、自分の思考をマップのように視覚化していく方法です。
直感的に思い浮かんだことを書き出して、頭の中にある考えを整理しながら自己分析が可能になります。
具体的な進め方としては
(1)「自分」や「転職」などを中心に据え、そこから線を引いて「強み」「弱み」「志望動機」「転職で実現したいこと」などを広げていく
(2)各テーマに対し、直感的に思い浮かんだことをその周辺に書き出す。線を引いて繋げてそこからさらに思いついたことをどんどん書き足す
(3)書き出したことを掘り下げ、なぜそう思うのか考える
(4)同じキーワードを線で結んだり、重要だと思うキーワードを色や囲みで目立たせたりする
(5)関連する内容をまとめ、そこから見えてきた共通点を転職や仕事に紐づけ、仕事やキャリアに求めること、自分なりの考えを整理する
以上5ステップです。
最後に各テーマに対する結論を書き込むことで、自分の考えや価値観を明確にできます。
マインドマップで書き出した要素は、応募書類に書く内容や、面接での回答を整理するために役立つでしょう。
視覚的に整理することで新たな発見が得られる可能性もあります。
もし行き詰まったらどうする?自己分析を深めるためのヒント
自己分析が上手くいかない場合の対処法を紹介します。
特に一人で深く考えていると、煮詰まってしまうケースも少なくありません。
上手くいかなくなったら気持ちを切り替えて別の方法を試すのも有効です。
3-1 フィードバックを活用する
自己分析が難しいと感じた場合や、きちんと分析できているのか自信がないときは、自分をよく知る家族や友人、同僚などからフィードバックをもらいましょう。
自分では気づけない強みや特徴を発見できるかもしれません。
自己分析を客観的に補完する効果を期待できます。
他者の意見を取り入れることで言語化はさらに深まっていくでしょう。
3-2 自己分析に役立つツールを使う
オンラインで利用できる自己診断ツールを活用して、客観的なデータを収集するのも一つの方法です。
性格診断やスキル評価ツールなど、無料で利用できるものもありますので一度試してみてください。
まとめ
転職活動するにあたって事前準備は欠かせません。
特に自己分析はあなたの強みや仕事の価値観を明らかにします。
転職を迷っている方、不安な方も、まずは自己分析をしてみましょう。
自分自身をしっかり見つめ直しながら、志望動機や自己PR、職務経歴書の作成に取り組んでみてください。