【令和7年4月14日号】コラム

いちはやく転職先になじむために

中途採用者も新入社員と同じく、初日の挨拶と自己紹介から会社生活が始まります。

「自己紹介では何を言えばいいんだろう」

「最初の挨拶で失礼なことをしてしまわないかな」

と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、転職先での第一印象を良くするためにはどうしたらいいのか、また事前に準備しておきたいことについて解説します。

いち早く転職先になじむためにもしっかりポイントを押さえておきましょう。

第一印象を良くするためにはどうしたらいい?挨拶や服装のポイント

最初に良い印象を与えられるかどうかによって、仕事の進めやすさや人間関係の円滑さは変わります。

1-1 挨拶のポイント

転職初日は新しい職場での印象を決める大切な日です。

その第一歩として挨拶は欠かせないものですが、新入社員と中途採用者の場合では挨拶に違いがあります。

名前や経歴など基本的な情報を伝えるのは同じですが、中途採用者は前職での職務経験やスキルに重点を置き、それが新たな職場でどのように活かせるのかを強調することが重要です。

転職初日の挨拶で押さえておきたいポイントは

①明るく

②短く

③一人ひとりに

の3つです。

ひとつずつ見ていきましょう。

①明るく

まず笑顔でハキハキと話しましょう。

好印象を与えるためには、言葉だけでなく表情や態度にも気を配り、前を向いて話すことが重要です。

緊張していても誠実さが伝われば問題ありません。

聞き取りづらくならないように気をつけてください。

良い姿勢を保ち、笑顔を交えながら話すことで自身の緊張を和らげ、自然な会話を引き出せます。

このような前向きな姿勢は、相手に親しみやすい印象を与え、良好な関係構築のきっかけとなるでしょう。

②短く

朝礼や会議の場で挨拶する場合、1分以内を目安にまとめるよう心掛けます。

初日の挨拶は簡潔さも重要です。

自己紹介が長引くと聞き手が飽きてしまい、内容が伝わりにくくなる可能性があります。

業界用語や専門用語、変わった表現は控えて相手に分かりやすく伝えることを意識しましょう。

メールでの挨拶も同様に、簡潔で読みやすい文面が求められます。

その場の雰囲気や状況に応じて柔軟に対応し、必要以上に長くならないように気をつけましょう。

簡潔で分かりやすい挨拶が良い第一印象を与える鍵です。

③一人ひとりに

個別に挨拶することで良好なコミュニケーションを築きやすくなります。

朝礼などで挨拶できなかった場合でも、良い印象を残すことができるでしょう。

社員が多い大企業では、一人ひとりに挨拶するのは難しいですが、小規模な会社や時間に余裕がある場合は実践してみてください。

このように、明るく短く一人ひとりに挨拶することで、新しい職場でのスムーズなスタートが期待できるでしょう。

1-2 服装のポイント

身だしなみは入社初日の第一印象を左右する重要な要素です。

服装や髪型は清潔感を意識しましょう。

スーツにシワや汚れがないか、靴やカバンの状態は整っているかを確認します。

服装の規定が分からない場合、事前に人事に問い合わせるか、職場で他の人の様子を見て選ぶ方が安心です。

男性の場合は、シンプルなダーク系のスーツに白いシャツ、落ち着いた色のネクタイが基本です。

髪型や髭も忘れずに整えましょう。

女性の場合は黒やグレーのスーツに無地のブラウス、まとめた髪、控えめなメイクが基本となります。

派手な装飾や明るすぎる髪色は避けた方が無難です。

また、私服勤務の場合でもカジュアル過ぎない服装を心掛けましょう。

初対面の相手に良い印象を与えるためにも、清潔感を意識して着るものを選んでください。

リモートの場合

リモートで入社挨拶する場合は、対面より少しゆっくりと話し、声をはっきり出すようにすることが大切です。

オンライン特有の聞き取りにくさを補えます。

また、目線にも注意しましょう。

パソコンのカメラは画面上部についていることが多く、画面を見て話そうとすると目線が逸れ、下を向いている印象になってしまいます。

画面ではなくカメラの方を見つめることで出席者との視線を合わせられますよ。

加えてマイクの音質を確認し、必要に応じてイヤホンマイクを使用すると声が聞き取りやすくなるでしょう。

機材や入室用URL、パスワードを確認しておくと当日慌てずに済みます。

これらの点に注意してリモートでも好印象を目指しましょう。

第一印象を良くするために事前に準備できることって?

挨拶や服装など移行当日のポイントを解説してきましたが、前もって準備できることもあります。

当日に焦らないように、できることは早めにやってしまいましょう。

2-1 初日に向けての準備

初日に向けて確認しておきたいことは

①持ち物

②時間と場所

の2点です。

ひとつずつ見ていきましょう。

①持ち物

初日に必要な持ち物は、筆記用具や身分証明書、印鑑などです。

企業から指定されたものがある場合はそれらも忘れずに持参しましょう。

また、社会保険や給与振込口座に必要な書類には

・年金手帳

・雇用保険被保険者証

・源泉徴収票

・住民票

・マイナンバーカード

などがあります。

前の会社からの取り寄せが必要な場合もあるため、手配に時間がかかりそうなものは早めに準備しておきましょう。

挨拶用の手土産は原則必要ありません。

忘れ物がないよう万全に整えることで、初日をスムーズに迎えられますよ。

②時間と場所

転職初日の遅刻は厳禁ですが、始業時刻に間に合えば良いというわけではありません。

早めに出社してほしいケースもあり、企業ごとに異なる慣習や規則があるため注意が必要です。

出社する時間は採用担当者に事前に確認しておきましょう。

また、このような質問は積極性や協調性をアピールする機会にもなります。

出社時間だけでなく、通勤経路や勤務先をチェックしておき、余裕をもって到着できるよう準備することも大切です。

リモートの場合は、入室用URLやパスワード、パソコンの通信環境を事前に確認しておきましょう。

このような事前準備をしておくと気持ちにも余裕が生まれます。

初日に向けての心構え

転職初日は挨拶や社内見学、デスク周りの備品の支給、パソコンやメールの設定などで終わってしまう場合がほとんどです。

しかし会社によっては初日から実務を求められることもあるのでそのつもりでいましょう。

出社前に就業規則を確認し、会社の基本ルールや取扱商品、主要な取引先などを把握しておくことが重要です。

ホームページなどで分かる会社の組織図や支社・営業所の所在地、取扱商品の種類、主要取引先の会社名や事業内容など、可能な範囲で情報を集めます。

事前に業務や会社に関する情報を集め、スムーズに業務に取り組める準備を整えましょう。

まとめ

転職先への出社初日の挨拶であなたの印象が決まります。

好印象を残すためには

・明るく短く一人ひとりに挨拶する

・身だしなみは清潔感を意識する

・持ち物や時間と場所は事前に確認する

・初日から業務に取り組むつもりでいる

以上4つを意識してみてください。

この記事があなたの転職活動をサポートし、次のステージで好スタートを切る一助となれば幸いです。