【令和7年10月20日号】コラム

理想の転職に一歩近づくため、あなたの職務経歴書、見直してみませんか?

「職務経歴書はとりあえず書いたけど、これで本当にいいのかな…」
そんな不安を抱えたまま応募していませんか?
採用担当者の視点を知ることで、選考通過率は大きく変わります。
この記事では

・採用担当者が見ている3つの視点
・通過率を上げるための添削ポイント
・自分の職務経歴書をプロ目線で見直す方法

について解説します。
理想の転職に一歩近づくため、あなたの職務経歴書、見直してみませんか?

見方を変える!採用担当者が見ている3つの視点

職務経歴書に経歴を並べるだけでは、あなたの良さは伝わりません。

採用担当者がどこを見るかを理解すれば、戦略的な職務経歴書の見せ方ができるのです。

1-1 経歴の一貫性と論理性

採用担当者が職務経歴書で最初に確認するのは

「この人のキャリアには一貫性があるか?」

という点です。

たとえ転職回数が多かったとしても

・なぜその選択をしたのか

・どのような成長につながったのか

これらを論理的に説明できれば、むしろポジティブな印象を与えることができますよ。

また、異なる業界や職種への転職を経験している場合でも、共通する姿勢や目的を強調すると、職歴の多様性が“ぶれ”ではなく“幅”として伝わります。

キャリアの流れに納得感を持たせれば、採用担当者も理解しやすくなり、選考通過の可能性も高まるでしょう。

1-2 成果と具体性

次に採用担当者が注目するのは、成果の具体性です。

「営業職として活躍」

「プロジェクトを成功させた」

といった抽象的な表現では、あなたの実力が伝わりにくく、説得力に欠けてしまいます。

そこで重要になるのが、成果を数字で語ることです。

あなたの貢献度が明確になり、誰が見ても納得できる成果として評価されやすくなります。

「結局、何が言いたいの?」

と思わせないよう、成果は

・具体的に

・数字で

・簡潔に

これが、職務経歴書の完成度を高め、選考通過率を上げるための重要なポイントです。

1-3 応募ポジションとの関連性

職務経歴書で最も重要視されるのは

「この人は応募ポジションに合っているか?」

という視点です。

採用担当者は、応募者が入社後にどのような貢献をしてくれるか、具体的にイメージできるかどうかに注目しています。

これまでの経験が、応募先企業の業務にどう活かせるのかを明確に伝え、この人なら活躍できそうだと思わせる工夫をしましょう。

一方、未経験分野へ挑戦する場合、直接的な経験がないこともありますよね。

そんなときは、今までの経験をどう応用できるか示せば、採用担当者の納得を得られます。

たとえば、営業職未経験でも、接客業で培ったコミュニケーション力や顧客対応力を活かせると伝えることで、関連性を持たせられます。

成果が数字で示しにくい場合は、感謝や評価されたエピソードを活用すると効果的です。

そうした人柄や姿勢も採用担当者の心に響きます。

職務経歴書は、あなたが

「このポジションでどう貢献できるか」

を伝えるためのツールです。

まずは企業研究をしっかり行い、応募ポジションの業務内容に合わせて、自分の経験・スキル・強みを整理しましょう。

通過率を上げる!職務経歴書の添削ポイント

2-1 数字で語る成果

職務経歴書で成果を伝えるなら、数字を使うのが最も効果的です。

たとえば

「2年間で売上を20%アップ」

「半年でリピーター数を60人増加」

など、定量的な実績を記載することで、採用担当者の記憶に残りやすくなります。

まずは以下の視点で、過去の業務を振り返ってみましょう。

• 担当していた業務は?

• 取り組んだ課題は?

• 出した成果は?(数字で表せるか?)

• 社内外からの評価は?

数字が出しづらい職種でも、改善の前後を示すことで成果を伝えることができます。

たとえば

• 処理時間を半分に短縮

• 新人教育期間を2週間短縮

• SNSフォロワー数を半年で3倍に増加

職務経歴書は、あなたの実力を証明する場です。

数字を使えば

「結果を出せる人」

「再現性がある人」

として信頼されやすくなります。

成果は簡潔かつ具体的に示しましょう。

2-2 無駄な情報を削る

どんなに優れた経歴でも、情報が多すぎて読みづらければ、スルーされる可能性があります。

採用担当者が知りたいのは、

「この人はこのポジションで活躍できるか?」

という一点です。

応募職種に関係の薄い業務や古い職歴は簡潔にまとめ、関連性の高い経験に絞って記載しましょう。

たとえば営業職なら、事務作業よりも

• 売上実績

• 顧客対応

• 提案力

など、営業に直結するスキルや成果を中心にすると効果的です。

また、読みやすさも重要です。

以下の工夫で、通過率はグッと上がります。

• 箇条書きで整理

• 見出しをつける

• 専門用語は控えめに

• 太字や下線で強調

• フォーマットは整える

「応募職種に関係しているか?」

「読みやすいか?」

を意識して、不要な情報を削ぎ落としましょう。

2-3 誤字脱字・フォーマットの見直し

職務経歴書の内容がどれほど優れていても、誤字脱字やフォーマットの乱れがあるだけで

「雑な人」

「注意力が足りない」

といったマイナスな印象を与えてしまいます。

採用担当者は、あなたの書類から仕事ぶりや人柄を読み取ろうとしているため、細部まで見落としのないようにしましょう。

誤字脱字のない正確な文章、整ったフォーマット、読みやすいレイアウトは、あなたの仕事への姿勢や配慮を伝える手段でもあります。

「この人なら安心して任せられそう」

と思ってもらえるよう、細部まで丁寧に仕上げましょう。

改善方法を知る!自分の職務経歴書を“プロ目線”で見直す方法

ここからは、プロの採用担当者が注目するポイントを踏まえながら、自分自身で職務経歴書を添削するための視点と方法を解説します。

3-1 自己添削のチェックリスト

①求人票との整合性はあるか?

•応募企業が求める人物像に沿った表現になっているか?

②実績は数字で語れているか?

•抽象的な表現ではなく、具体的な数値を記載しているか?

③業務内容が誰にでも理解できるか?

•簡潔で平易な言葉を使っているか?

•「どんな業務を、どんな目的で、どんな成果を出したか」が明確になっているか?

④キャリアの軸が一貫しているか?

•転職理由や職務の選択に一貫性があるか?

•「なぜこの業界・職種を選んできたのか」「今後どう成長したいのか」が読み取れるか?

⑤誤字脱字・フォーマットの乱れはないか?

•誤字脱字がないか?

•第三者にチェックしてもらったか?

•フォントや行間、見出しの使い方が統一されているか?

⑥自己PRと職務経歴のつながりはあるか?

•自己PRで述べた強みが、職務経歴の中で裏付けられているか?

•「言っていること」と「やってきたこと」が一致しているか?

このチェックリストをもとに、職務経歴書を何度も見直すことで、採用担当者の目に留まる戦略的な書類に仕上げることができます。

3-2 第三者に見てもらうメリット

さらに精度を高めたい場合は、転職エージェントやキャリアコンサルタントなど、第三者に添削を依頼するのも有効です。

彼らは日々、数多くの職務経歴書を見ているため、採用担当者がどこをチェックしているか、どんな表現が響くかを熟知しています。

「書くことがない」

「何をアピールすればいいか分からない」

と悩んでいる人ほど、プロの視点を取り入れてみましょう。

また、転職経験のある友人や、採用経験のある知人に見てもらうのもおすすめです。

第三者に見てもらうだけで、自分では気付きにくいクセや構成の甘さも明確になり、改善のヒントが得られます。

まとめ

職務経歴書は、単なる履歴ではなく自分を売り込む営業資料です。

採用担当者が注目するのは

・経歴の一貫性

・成果の具体性

・応募ポジションとの関連性

数字で成果を示しつつ、不要な情報を削ぎ落とし、読みやすく整えることで通過率は大きく変わります。

さらに、第三者の視点を取り入れて添削すれば、説得力と完成度が格段にアップするでしょう。

今こそ、あなたの職務経歴書を再点検してみませんか? あなたのキャリアが、もっと魅力的に伝わるはずです。