【令和7年6月23日号】コラム

オンライン面接で失敗しない!好印象を与えるポイント

近年、転職活動においてオンライン上で採用面接を行う企業が増えています。
「画面越しでも自分の言いたいことを伝えられるのかな」
「変な印象をもたれないかな」
といった不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

オンラインと対面では、基本的なマナーはほとんど変わらないものの、気をつけるポイントがあります。

本記事では面接官に好印象を与える服装や話し方、環境準備のコツを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

オンライン面接で失敗しない!好印象を与えるポイントとは

対面面接と同じく服装やマナーは重要ですが、オンライン面接では通信環境や画面映えも評価に影響します。

1-1 服装

①服装

オンライン面接の服装は対面の場合とほぼ同じで、基本的にスーツが無難です。

企業から私服OKと指定された場合でも、ジャケットを着用し、オフィスカジュアルを意識しましょう。

上半身しか映らないと思っても、機材トラブルなどによって不意に立ち上がらないといけない場面に出くわすかもしれません。

全身きちんと整えておくことが大切です。

また、背景と服の色が被らないよう注意しましょう。

ZoomやTeamsなどのオンライン会議ツールでは顔周りが暗くなりやすいため、白や淡い色のインナーを選ぶと顔が明るく映えます。

②髪型・メイク

清潔感を意識し、顔がはっきり見えるスタイルにすることが重要です。

男性はスッキリ短めに整え、女性は前髪が目にかからないよう調整します。

メイクもナチュラルを意識しつつ、顔を明るく見せる工夫が必要です。

特に画面越しではアイシャドウや口紅の色が濃く見える場合があるため、事前にカメラ映りを確認しておくと安心できますよ。

③マスク

オンライン面接では基本的にマスクは不要です。

ただし、コワーキングスペースなど外で受ける場合は、面接官に一言伝えた上で着用すると好印象です。

マスクをする際は無地の落ち着いた色を選び、派手すぎるデザインは避けましょう。

1-2 話し方

オンライン面接では、音声の質や画面越しの印象が評価に影響を与えるため、対面面接以上に話し方を意識することが重要です。

オンライン面接ならではの注意点を4つ紹介します。

①声の大きさとスピード

オンライン会議ツールを通じた音声は聞き取りづらいことがあるため、普段より大きめの声ではっきりと話すことを心掛けましょう。

早口になりすぎないよう、ゆっくりとしたペースで落ち着いて話すのがポイントです。

②目線とカメラの意識

画面上の面接官ではなく、カメラを見て話すことで目を合わせている印象を与えられます。

目線の高さを調整し、カメラを見ながら話すことで、より自然なコミュニケーションが可能です。

ただ、終始カメラを見ていると相手の表情が全く読み取れません。

自分が話しているときだけカメラを見て話すと、目を見て話しているという印象になりますよ。

③表情とジェスチャー

画面越しでは表情が伝わりにくいため、口角を上げてにこやかに話すことを意識しましょう。

適度な相づちや手振りを交えることで、積極的な印象を与え、スムーズな対話に繋がります。

④タイムラグへの対応

オンライン面接ではタイムラグが発生しやすいため、相手の話が終わるのを待ってから話し始めることが重要です。

何度も面接官の言葉にかぶせて話をしてしまっては、落ち着きのない印象を与えてしまいます。

話し終えた際に「以上です」と付け加えることで、スムーズな会話の流れを作れますよ。

もし音声が途中で途切れたり、聞き取りにくくなったりした場合は、相手の話が分からないまま続けず、きちんと聞き返しましょう。

オンライン面接では、声の出し方・目線・表情を意識し、丁寧かつ明瞭に話すことが好印象を与える鍵です。

1-3 環境

オンライン面接を成功させるためには、通信環境の整備が不可欠です。

・音声が途切れる

・画像がフリーズする

・タイムラグが発生する

といった状況での面接は、話が進まず印象も良くありません。

固定回線が最も安定しているため、有線LANの使用が推奨されます。

事前に通信速度や接続状況を確認し、オンライン会議ツールの動作テストを行いましょう。

当日使用するアプリをインストールして、友人とリモートで会話してみるのがおすすめです。

さらに、周囲の雑音を防ぐためにイヤホンやヘッドセットを準備すると、聞き取りやすさが向上します。

通信が不安定な場合は、スマホのテザリングや予備のWi-Fi機器を用意しておくと安心です。

もし接続が途切れてしまったときは、チャット機能や緊急連絡先を活用し、相手と速やかに状況を共有しましょう。

事前の準備と適切な通信環境の確保により、面接の質を向上させ、相手に好印象を与えることができます。

細部までしっかりと準備し、安心して面接に臨みましょう。

オンライン面接で失敗しない!自宅で受けられない場合の対処法

オンライン面接を受けるとき、使えるパソコンがなかったり自宅でできなかったりということもありますよね。

そんなときどうしたらいいのか対処法を解説します。

2-1 スマホを使う

オンライン面接はパソコンの使用が推奨されますが、スマホやタブレットでも受けられます。

以下3つの注意点を意識してみてください。

①充電しておく

最も重要なのは充電を忘れないことです。

面接中に充電が切れてしまい、連絡が取れなくなるケースもあるため、事前にフル充電しておきましょう。

②カメラを固定する

スマホで面接を受ける場合、手で持っていては手振れが発生するため、スマホスタンドなどでしっかり固定することが大切です。

カメラの高さは目線と合わせ、相手を見下ろすような角度にならないように調整しましょう。

また、事前に映像をチェックし、洗濯物など不要なものが映り込んでいないか確認しておくと安心です。

③通知を切る

アプリの通知や着信音はオフに設定します。

マナーモードにしていても、バイブ音は面接官に聞こえてしまうので、切っておくことで余計な音が入るのを防げます。

2-2 自宅以外の場所で受ける

オンライン面接を行う際は、周囲の音が入らない静かな環境を選ぶことが重要です。

自宅の個室が最適ですが、小さいお子さんやペットがいたり、工事の音がうるさかったりする影響で集中できない場合もあるでしょう。

そんなときはレンタルオフィスやホテル、駅のワークスペースなどを利用するのも一つの方法です。

多くの企業は社員の情報を含む内部情報を社外秘としているため、カフェなど不特定多数が出入りする場所での面接は避けましょう。

プライバシーが確保できない環境では、情報セキュリティの観点からも適していません。

自宅以外の場所で面接を受ける場合は、面接官から場所を聞かれる前に、理由を説明しておくと良いでしょう。

適切な場所を確保し、トラブルを未然に防ぐことで、スムーズな面接を実現できます。

まとめ

好印象を与えるという点では、オンライン面接も対面面接も大きな違いはありません。

しかし、オンライン面接は通信環境や設定によってトラブルが発生しやすいため、事前の動作確認や準備を怠らないようにすることが大切です。

目線や話し方など、細かい部分まで配慮すると、他の求職者と差別化を図れます。

面接官の印象に残るためにも、できることを最大限行ってオンライン面接に挑みましょう。